Knight Frankの高級住宅価格指数(4〜6月期):47都市の平均は前年比2.6%上昇。東京50.7%・マニラ14.6%・ドバイ10.9%、ニューヨークは0.4%下落。5年ではドバイ155%・東京142%(報道のまとめ)
不動産サービス大手Knight Frankが2026年9月に公表した「Prime Global Cities Index」(世界47都市の高級住宅の価格指数)の4〜6月期の結果を、報道をもとにまとめました。47都市の平均は前年比2.6%上昇で、東京が50.7%上昇と首位、マニラ14.6%、ドバイ10.9%、シンガポール9.5%、ロサンゼルス1.4%、ニューヨーク0.4%下落。指数は現地通貨建て・評価ベースで、上位5%の高級住宅だけを見ている点、東京の数字が四半期ごとに大きく振れている点、投資家が読むときの注意を整理します。
執筆 編集部

この記事は、複数の報道(二次情報)をまとめたものです。 Knight Frank の報告書そのものは2026年9月24日時点で公開ページを確認できなかったため、数字は報道が引用した値です。前年の版(2025年4〜6月期)の報告書で指数の作り方だけ確かめています。
不動産サービス大手の Knight Frank(ナイトフランク)は2026年9月、世界47都市の高級住宅(各都市の価格上位およそ5%の住宅)の価格を追う「Prime Global Cities Index(プライム・グローバル・シティーズ・インデックス)」の2026年4〜6月期の結果を公表しました。報道によると、47都市の平均は前年同期比2.6%上昇で、1〜3月期の2.0%から伸びが強まりました。前年同期(2025年4〜6月期)の3.0%は下回っています。年間で上昇した都市は32、下落は15でした。
報道の内容
| 都市 | 前年同期比(2025年6月→2026年6月) | 前期比(2026年1〜3月期→4〜6月期) |
|---|---|---|
| 東京 | 50.7%上昇 | 12.6%上昇(1〜3月期は8.6%下落) |
| マニラ | 14.6%上昇 | 2.4%下落 |
| ドバイ | 10.9%上昇 | 報道に記載なし |
| シンガポール | 9.5%上昇 | 2.0%上昇 |
| ソウル | 6.4%上昇 | 2.2%下落 |
| ムンバイ | 6.2%上昇 | 1.7%上昇 |
| サンフランシスコ | 5.0%上昇 | 2.5%上昇 |
| ロサンゼルス | 1.4%上昇 | 3.0%上昇 |
| ニューヨーク | 0.4%下落 | 1.0%下落 |
| ロンドン | 3.6%下落 | 0.8%下落 |
| トロント | 7.3%下落 | 報道に記載なし |
| 北京 | 8.4%下落 | 報道に記載なし |
| 47都市の平均 | 2.6%上昇 | 報道に記載なし |
※ 数字は報道が引用した Knight Frank の値。指数は現地通貨建ての名目価格で、円換算ではありません。
5年間の累積(2021年4〜6月期→2026年4〜6月期)では、ドバイが155.3%上昇で首位、東京141.7%、マニラ88.8%が続きました。マイアミ、ムンバイ、ミラノ、ナイロビ、シンガポール、マドリードも上位に入り、下位は広州(11.9%下落)、オークランド(11.2%下落)、バンクーバー(8.9%下落)でした。
報道によると Knight Frank は、年間の伸びが強まり価格が上がった都市が増えた一方で、都市ごとの差は大きく、現地の供給・為替・富の増え方・金利の道筋が都市ごとの結果を左右し続けるとしています。
1〜3月期からの変化
1〜3月期(2026年7月公表)の報道では、マニラが前年比19.9%上昇で2位でした。4〜6月期は14.6%上昇で2位のままですが、伸びは縮み、四半期では2.4%の下落です。東京は1〜3月期に8.6%下落した後、4〜6月期に12.6%上昇と、四半期ごとの振れが大きい市場として報じられています。
投資家にとっての意味(編集部)
- 見ているのは「高級住宅の評価額」で、市場全体の成約価格ではない:この指数は各都市の価格上位およそ5%の住宅を対象に、Knight Frank の現地の調査網が出す評価額(valuation)で作られます。実際に売買が成立した価格を集めた統計(例:フィリピン中央銀行の住宅価格指数、ドバイ土地局の取引データ)とは、対象も作り方も違います。上昇率が大きいからといって、同じ都市の一般的なコンドの値動きがそうだとは言えません。
- 現地通貨建てなので、円で見ると別の数字になる:ドバイの通貨(AED)は米ドルに固定されているため、円換算はドル円の動きに左右されます。フィリピンペソも同様です。円で持ち出し、円で受け取る投資家は、円換算で考える方法を合わせて読んでください。
- 過去5年の上昇率は、これからの上昇を示すものではない:5年でドバイ155%、東京142%という数字は「これまで」の結果です。東京の四半期ごとの振れ(下落8.6%の直後に上昇12.6%)が示すように、高級住宅は取引が少なく評価が動きやすい市場です。ドバイの見方はドバイの価格チャートの読み方で、マニラはセブとマニラの違いで整理しています。
自分で確かめる方法
- Knight Frank の調査ページ(knightfrank.com/research)で「Prime Global Cities Index」を探すと、各四半期の報告書(PDF)が公開されます。数字を使うときは報告書本体の表で確認し、公表日を控えます。
- 都市ごとの成約ベースの統計は、当局の公表と合わせて見ます。フィリピンは中央銀行の RPPI(読み方)、ドバイは土地局のオープンデータ、米国は各地の不動産協会と連邦住宅金融庁(FHFA)の指数(4〜6月期の記事)です。
出典
- World Property Journal「Tokyo Tops Global Prime Property Index as Luxury Home Prices Jump 51 Percent」(2026年9月22日。Knight Frank Prime Global Cities Index Q2 2026 の報道)
- Knight Frank「Prime Global Cities Index Q2 2025」(指数の作り方の説明に使用)
- BusinessWorld「Manila climbs to 2nd in global prime home price index」(2026年7月28日。1〜3月期の結果)
- 関連記事:JLLの不動産透明性指数2026、2026年上半期の国境をまたぐ不動産投資
出典・参考
- World Property Journal「Tokyo Tops Global Prime Property Index as Luxury Home Prices Jump 51 Percent」(Knight Frank Prime Global Cities Index Q2 2026 の報道、2026年9月22日)(2026-09-24 参照)
- Knight Frank「Prime Global Cities Index Q2 2025」(指数の作り方の説明:評価ベース・現地通貨の名目価格。前年の版)(2026-09-24 参照)
- BusinessWorld「Manila climbs to 2nd in global prime home price index」(1〜3月期の結果の報道、2026年7月28日)(2026-09-24 参照)
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