本文へスキップ
Q&A

借り手が連絡なしに出ていったら?

執筆 編集部

空室の住戸と閉じた窓、静かな室内を描いたイラスト
目次を開く

最初に確かめること

本当に退去したのかを、まず確かめます。家賃が止まって連絡がつかなくても、入院、長い出張、帰国中のこともあります。

  1. 管理会社から、契約書にある連絡先(電話、メール、メッセージアプリ)に書面で連絡する
  2. 緊急連絡先や、勤め先が会社名義の契約なら会社の担当者に連絡する
  3. 建物の管理事務所や警備員に、出入りの様子や荷物の運び出しを見たかを聞く
  4. 電気・水道の使用量の変化を確かめる(使用量がほぼゼロになっていれば手がかりになる)

部屋に入るときは、契約と現地の決まりにある事前の通知をしてから、管理会社の担当者が入ります。入るときは2人以上で、日時を記録します。

部屋の様子を記録する

部屋に入れたら、次の点を写真と動画で残します。

記録すること理由
残っている荷物(家具・衣類・書類)退去したかどうかの判断と、荷物の扱いの手続きに使う
部屋の傷や汚れ、設備の状態敷金から差し引く修理の費用の根拠になる(借り手が部屋を傷めたら)
鍵、カードキー、駐車場のリモコンの有無鍵の交換が要るかの判断に使う(鍵の管理)
電気・水道・ガスのメーターの数字未払いの料金の精算に使う
郵便物や請求書借り手の宛先への転送や、未払いの把握に使う(郵便物と請求書)

荷物がほとんど残っていなくても、所有者の判断だけで鍵を替えたり、荷物を捨てたりしないようにします。多くの国や州で、退去したとみなすための手順や、残った荷物の保管の期間・通知の方法が決まっています。

契約を終わらせる手順

借り手が戻らないと分かっても、契約が自然に終わるとは限りません。

  1. 契約書で、家賃の滞納や無断の不在があったときの解約の条項を確かめる
  2. 管理会社から、契約の連絡先と最後に分かっている住所に、解約の通知を送る
  3. 現地の決まりで、裁判所や紛争の窓口の手続きが要るかを、管理会社と現地の弁護士に確かめる(借主が退去しないとき、米国の家賃滞納と退去の手続き)
  4. 残った荷物を、決まった期間保管し、通知のうえで処分する

ドバイのように賃貸契約を当局に登録する国では、前の契約の登録をどう扱うかも管理会社に確かめます(エジャリ)。

敷金と未払いの家賃

項目確かめること
未払いの家賃最後に入金があった月と、契約が終わる日までの金額
修理・清掃の費用見積もりと写真(通常の使用による傷みは差し引けないことがある)
未払いの電気・水道・管理費借り手の名義か、所有者の名義か
敷金の明細明細を作って借り手に送る期限と方法

敷金で足りない分を借り手に請求するかどうかは、金額と、借り手の居場所が分かるかで変わります。国をまたぐ請求は、費用と時間がかかることが多い点も考えておきます。

次の借り手に向けて

契約を終わらせる手続きが済む前に次の借り手を入れると、前の借り手が戻ったときに争いになることがあります。手続きの見通しを管理会社と確かめてから、修理と募集の時期を決めます(空室が続くとき)。

次の契約では、緊急連絡先を2人分もらう、勤め先の連絡先を確かめる、家賃の入金が遅れたら何日で連絡するかを管理会社と決めておく、などで、同じことが起きたときに早く気づけます。

次に読む

よくある質問

部屋に残った荷物は捨ててもいいですか?

すぐに捨てるのは避けてください。多くの国や州で、残った荷物の保管の期間や、借り手への通知の方法が決まっており、決まりに沿わずに処分すると所有者が責任を問われることがあります。写真と一覧で記録したうえで、管理会社と現地の弁護士に、その国・州の手順を確かめてください。

敷金は、そのまま未払いの家賃に充ててもいいですか?

契約と現地の決まりによります。未払いの家賃や修理の費用に充てられる場合でも、内訳の明細を作って借り手に送る期限が決まっていることがあります。充てる前に管理会社と、充てる費用の内訳と明細の送り方を確かめてください。

相談する

国選びや予算のことから、ご相談ください

「予算に合う国を知りたい」「契約前に何を調べればよいか」など、今気になっていることをお寄せください。編集部が内容を確認し、調べる項目や参考になる記事をメールでご案内します。相談は無料。物件の勧誘は行わず、提携エージェントのご紹介はご希望の場合に限ります。

相談フォームへ
  1. フォームから送信(名前とメールアドレスのみ必須)
  2. 編集部が内容を確認し、メールで返信します
  3. ご希望があれば、提携エージェントへの取り次ぎをご案内します(共有はご本人の希望を確認したうえで)

本サイトはエージェント向け集客支援を事業とする株式会社Sumieが運営しています。ご紹介先から報酬を受けることがありますが、ご相談の内容や判断に影響しないよう運営しています。

補足情報

家賃が止まり、借り手と連絡がつかず、部屋が空いているように見えるときの進め方です。本当に退去したのかを確かめ、部屋の様子と残った荷物を記録し、契約と現地の決まりに沿って契約を終わらせ、敷金の扱いと次の募集に進みます。所有者や管理会社の判断だけで鍵を替えたり荷物を捨てたりしないことが要になります。