米国の住宅建設業者の景況感(9月)は32で3ポイント低下。値下げした業者は38%、販売の優遇策を使った業者は66%(全米住宅建設業者協会 NAHB)
全米住宅建設業者協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが2026年9月16日に公表した住宅市場指数(HMI)9月分の要約です。指数は32で前月から3ポイント低下し、2025年9月と並ぶ3年あまりで最も低い水準でした。3つの内訳、値下げと販売の優遇策の割合、地域別の数字、米国の物件を持つ人にとっての意味を整理します。
執筆 編集部

この記事は、全米住宅建設業者協会(NAHB)の発表(一次情報)を要約したものです。
全米住宅建設業者協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴは2026年9月16日、新築一戸建ての市場についての業者の受け止めを指数にした「住宅市場指数(HMI)」の9月分を公表しました。指数は32で、8月から3ポイント下がりました。NAHBは、2025年9月と並んで3年あまりで最も低い水準だとしています。
HMIは、住宅建設業者への毎月の調査をもとに、0〜100で表す指数です。50を上回ると「良い」と見る業者が「悪い」と見る業者より多いことを示します。
発表の内容
| 項目 | 2026年9月 | 前月からの変化 |
|---|---|---|
| 住宅市場指数(HMI) | 32 | 3ポイント低下 |
| 現在の販売の状況 | 35 | 4ポイント低下 |
| 今後6か月の販売の見通し | 37 | 6ポイント低下 |
| 見込み客の来場 | 23 | 変わらず |
| 値下げをした業者の割合 | 38% | 8月は35% |
| 値下げの幅の平均 | 6% | 6か月続けて同じ |
| 販売の優遇策を使った業者の割合 | 66% | 8月は63%(2025年12月の67%以来の高さ) |
地域別(3か月の移動平均)
| 地域 | 指数 | 変化 |
|---|---|---|
| 北東部 | 39 | 5ポイント低下 |
| 中西部 | 44 | 1ポイント低下 |
| 南部 | 31 | 1ポイント低下 |
| 西部(ハワイを含む) | 28 | 1ポイント上昇 |
NAHBは、低下の理由として住宅ローン金利の上昇、人手不足、資材と燃料の値上がりを挙げています。会長は「住宅ローン金利の上昇で、国の多くの地域で見込み客の来場が弱くなった」と述べました。
投資家にとっての意味(編集部)
- 新築の売り手が値引きと優遇策を増やしている:値下げした業者が38%、優遇策(金利の負担・諸費用の肩代わりなど)を使った業者が66%です。中古の一戸建てを売るときは、同じ地域の新築の値引き後の価格や優遇策と比べられることがあります(新築住宅販売 8月)。
- 金利の影響は来場の数に出ている:見込み客の来場は23で低いままです。9月の住宅ローン金利は7%前後でした(フレディマックの週次調査、米住宅ローン金利の4つの指標の違い)。
- 西部は地域の中で最も低い:西部は28です。ただし地域の数字は広い範囲の平均で、ハワイだけの動きはわかりません。ハワイは地元の統計(オアフ島の8月の市場)で見ます。
自分で確かめる方法
- NAHBのHMIのページに、毎月の指数と地域別・内訳の表が載っています。10月分は10月中旬の公表予定です(日程はNAHBのページで確かめてください)。
- 着工や販売の公式統計は住宅着工 8月、価格は米住宅価格の3つの指標の違いを参照してください。
出典
- NAHB「Builder Sentiment Falls on Higher Interest Rates and Costs」(2026年9月16日)
- NAHB — NAHB/Wells Fargo Housing Market Index
出典・参考
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