ディード(権利移転証書)とは:米国で不動産の所有権を移す書類。ワランティディード、クイットクレームディードの違い
ディードは、米国で不動産の所有権を売主から買主へ移すための証書で、署名・公証の後、郡に登記されます。売主が権利を約束する範囲によって、ワランティディード、グラントディード、クイットクレームディードなどの種類があります。違いと、投資家が確かめる点を説明します。
執筆 編集部

定義
ディード(Deed、権利移転証書)は、米国で不動産の所有権を移すための書類です。売主(譲渡人)が署名し、公証を受け、郡の登記所に登記することで、第三者に所有権を主張できるようになります。
日本の「権利証」に近いですが、米国では登記の記録と、それを調べるタイトル保険が権利を守る中心です(タイトル保険とは)。
主な種類
| 種類 | 売主が約束する範囲 | よく使われる場面 |
|---|---|---|
| ワランティディード | 過去を含めて権利に欠陥がないことを広く約束 | 一般の売買 |
| グラントディード | 自分が所有していた間に欠陥を作っていないことを約束 | カリフォルニアなどの一般の売買 |
| スペシャルワランティディード | 自分の所有期間についての約束 | 一部の州・銀行の売却 |
| クイットクレームディード | 何も約束しない。持っている権利をそのまま渡す | 家族間の移転、LLCへの移転、共有の解消 |
投資家に関係する点
- 一般の売買でクイットクレームディードしか出ない場合は、理由を確かめます。権利の欠陥の約束がないためです。
- 個人からLLCへ物件を移すときは、クイットクレームディードなどが使われます。ローンの条項や保険、税への影響を確かめます(LLCで持つとき)。
- ディードには共有の形(ジョイントテナンシーなど)が書かれます(ジョイントテナンシーとは)。
- 署名には公証が必要です。日本から署名する方法はこちら。