権利証(Title Deed)とは:海外不動産で「本当に自分のものか」を確かめる書類
権利証は、その不動産の所有者が誰かを公的に示す書類です。ドバイの Title Deed、タイのチャノート、フィリピンの CCT、ハワイの登記(Deed の記録)など、国ごとに名前と仕組みが違います。購入前と購入後に何を確認するかを説明します。
執筆 編集部

フリーホールドは所有する権利、リースホールドは期間を定めて使う権利です。
所有権と期間のある権利の違いを示す概念図。対象・期間・更新条件は国や契約によって異なります / AI生成イラスト図を大きく見る ↗定義
**権利証(Title Deed)**は、不動産の所有者と権利の内容を公的な登記機関が示す書類です。「売買契約を結んだ」ことと「権利証があなたの名義になった」ことは別で、後者がそろって初めて所有と言えます。
国別の名前と確認点
| 国 | 名前 | 確認点 |
|---|---|---|
| ドバイ | Title Deed(ドバイ土地局が発行) | フリーホールド区域か、所有者名、面積。オフプランは完成前は Oqood(仮登録) |
| タイ | チャノート(Nor Sor 4 Jor)が最も権利の強い土地の権利証。コンドは区分所有の権利証 | 権利証の種類(チャノート以外は権利が弱いものがある)、外国人名義の登記 |
| フィリピン | CCT(コンドミニアム)、TCT(土地) | 発行時期(プレビルドは引き渡し後に時間がかかる)、名義、抵当の有無 |
| ハワイ・米国 | Deed(譲渡証書)を郡に記録。タイトル保険で権利を守る | タイトル調査の結果、抵当・リーエンの有無、フィーシンプルかリースホールドか |
| ベトナム | ピンクブック(住宅所有権証明書) | 外国人名義で発行されるか、所有期限 |
投資家に関係する点
- 購入前:売主の名義と権利証の内容が一致しているか、抵当や差押えがないか。
- 購入後:自分の名義の権利証(または登記記録)を現物または公式データで確認する。発行までの期間と費用の負担者を契約で決めておく。
- 権利証の発行が遅れる、名義が別人になっている、という相談は実際にあります。「書類は後で」と言われたら止まってください。