海外の物件の管理会社が倒産・廃業したら?
執筆 編集部

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短い答え
賃貸契約は多くの場合そのまま続きます。所有者として、まず借り手に自分の名前で連絡して家賃の振込先を止め、家賃と預り金がどこに保管されていたかを確かめ、新しい管理会社に引き継ぎます。預かり分が戻るかどうかは、保管の口座が会社のお金と分けられていたかで大きく変わります。
最初の1〜2週間でやること
- 借り手に連絡する。所有者の名前で、家賃を旧管理会社に払わないよう伝え、当面の振込先を知らせる。
- 自分の口座の入金記録で、最後に受け取った家賃の月と金額を確かめる。
- 管理会社の状況を確かめる。倒産の手続き(管財人=会社の財産を管理する人が選ばれているか)や、免許を出す当局の発表。
- 鍵・契約書・借り手の連絡先の写しが手元にあるか確かめ、なければ管財人や当局に問い合わせる。
- 新しい管理会社を決める(業者の実績の確かめ方)。
家賃と預り金の行方
| 保管のされ方 | 戻りやすさの目安 | 確かめること |
|---|---|---|
| 顧客のお金専用の口座(信託口座・分別口座)に分けていた | 会社の借金の返済に使われにくく、戻りやすい | 口座の名前、残高の記録 |
| 会社の運転資金と同じ口座 | 他の債権者と一緒に扱われ、全額は戻らないことがある | 倒産の手続きで債権を届け出る |
| 借り手の預り金を公的な機関に預ける制度がある | 制度から返ってくる | 預けた記録の番号 |
米国の多くの州では、仲介・管理の免許を持つ会社に顧客のお金を分けて保管する決まりがあり、他の国にも似た決まりがある場合があります。決まりの中身と、違反したときの当局への届け出の窓口は、国・州ごとに違います。
借り手の預り金
- 借り手が退去するとき、預り金を返すのは所有者の責任とされることが多い点に注意します。管理会社から戻らなくても、所有者が借り手に返す必要が出る場合があります。
- 預り金の金額と、どこに預けられていたかを、賃貸契約書と管理会社の報告で確かめます(ドバイの退去時の預り金の精算)。
ふだんからできる備え
| 備え | 内容 |
|---|---|
| 書類の写しを持つ | 賃貸契約書、鍵の本数、借り手の連絡先を自分でも保管する |
| 口座を確かめる | 家賃の保管口座が、顧客のお金専用の口座か聞いておく |
| 毎月の報告を見る | 入金の遅れ、報告の遅れは、資金繰りの悪化のサインのことがある(オーナーステートメント) |
| 家賃を早く送ってもらう | 管理会社の口座に長く置かず、毎月送金してもらう |
| 免許を確かめる | 管理・仲介の免許の番号と、当局の登録の検索(業者の実績の確かめ方) |
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よくある質問
管理会社が倒産すると、借り手との賃貸契約も終わりますか?
多くの場合、賃貸契約は所有者と借り手の契約で、管理会社はその代理です。管理会社がなくなっても、賃貸契約そのものは続くのが一般的です。所有者の名前で借り手に連絡し、新しい家賃の振込先と連絡先を知らせます。契約書の名義が管理会社になっている場合は、現地の専門家に扱いを確かめます。
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補足情報
日本から海外の物件を任せている管理会社が、倒産や廃業で連絡が取れなくなったときの考え方と手順です。預かっていた家賃と借り手の預り金がどこに保管されていたか、借り手への連絡、鍵・契約書の回収、新しい管理会社への引き継ぎ、ふだんからできる備えを整理します。