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ニュースドバイ

ドバイの住宅売買、7〜9月期は前年比47%減(現地報道)

執筆 編集部

建物模型と資料を広げ、虫眼鏡で情報を確かめる様子のイラスト
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アラブ首長国連邦の英字紙 The National は2026年10月7日、不動産コンサルティング会社 Cavendish Maxwell の集計として、ドバイの住宅の売買が2026年7〜9月期に総額726億ディルハム(約197億ドル)、件数約3万4,000件となり、前年同期から金額で47%、件数で38%減ったと報じました。2026年2月に始まった中東の紛争のあと、買い手が慎重になったことが理由とされています。

報道の内容

7〜9月期の住宅の売買(Cavendish Maxwell の集計、The National による)

項目2026年7〜9月期
住宅の売買の総額726億ディルハム(前年同期比47%減)
住宅の売買の件数約3万4,000件(同38%減)
完成前の物件(オフプラン)の割合金額の65%、件数の72%
1〜9月の累計11万2,580件(前年同期比23%減)、2,920億ディルハム(同27%減)

同じ記事は、格付け会社 S&P グローバル・レーティングの分析も伝えています。月あたりの取引件数は、2026年1〜2月の平均1万7,198件から、3〜9月の平均1万2,644件へ26%減りました。価格は2025年末から2026年9月までに5〜15%下がったとしています。

7〜9月期の全取引(Springfield Properties の発表)

不動産会社 Springfield Properties は、住宅と商業用を合わせた7〜9月期の集計を発表しました。住宅の部分は Cavendish Maxwell の数字とほぼ同じです。

項目2026年7〜9月期
全取引906億2,000万ディルハム、3万6,738件
うち住宅725億8,000万ディルハム、3万3,949件
住宅のうち完成前(オフプラン)415億8,000万ディルハム、2万3,457件
住宅のうち中古(完成済み)308億3,000万ディルハム、1万442件
商業用(土地・事務所・一棟など)180億4,000万ディルハム、2,789件
価格帯100万ディルハム未満が件数の40.2%、100万〜300万ディルハムが44.0%。300万ディルハム未満で84.3%
4〜6月期との比較中古の住宅は金額で24.2%増、件数で22.5%増。事務所は1,005件から1,123件に増加

前年と比べると大きく減った一方で、直前の4〜6月期と比べると中古の売買は増えています。2025年は上半期の売買が過去最高の水準だったため、前年比の減り方が大きく出ている面があります。土地局の公式発表では、2026年1〜3月期の取引は総額2,520億ディルハム・6万303件で、前年同期比で金額が31%増えていました。土地局の集計は売買のほかに抵当権の設定や贈与も含むため、不動産会社の「売買」の集計とは範囲が違います。

投資家にとっての意味(編集部)

  • 減ったのは取引の総額と件数で、価格ではありません。価格の下がり方は S&P の分析で5〜15%と幅があり、エリアと価格帯で違います。自分の部屋の価値は、土地局の取引データで同じ建物・同じ間取りの直近の成約を見て確かめます(中東情勢の中でドバイの所有者が確かめること、価格チャートの読み方)。
  • 売買の65〜72%が完成前の物件です。完成前の物件を契約している人は、工事の進み具合と、支払ったお金が管理される口座(エスクロー)の状態を確かめておきます(オフプランの仕組みと注意点、完成前に売る)。
  • 貸している人にとって直接効くのは売買の件数より家賃です。家賃の目安は土地局の家賃指数で確かめられます(ドバイの家賃指数の見方)。ディルハムは米ドルに固定されているため、円で見た価値はドル円の動きでも変わります。

出典

  • The National(2026年10月7日)。Cavendish Maxwell の集計と S&P グローバル・レーティングの分析を報道
  • Springfield Properties の発表文(Zawya に転載)
  • ドバイ土地局の2026年1〜3月期の公式発表(2026年4月9日)

土地局の7〜9月期の公式発表は、2026年10月9日時点で確認できていません。公式発表が出て数字が異なる場合は、公式発表が優先します。不動産会社の社名は報道と発表文の記載どおりで、当サイトが各社を評価するものではありません。

よくある質問

47%減というのは、価格が47%下がったということですか?

違います。減ったのは売買の総額と件数で、価格そのものではありません。報道が引用した S&P グローバル・レーティングの分析では、2025年末から2026年9月までの価格の下がり方は5〜15%とされています。自分の部屋の価値は、同じ建物の直近の成約価格で確かめてください。

土地局の公式の数字はいつ出ますか?

土地局は1〜3月期の数字を2026年4月9日に発表しました。7〜9月期の発表は、2026年10月9日時点で土地局のサイトに見当たりません。土地局の集計は売買のほかに抵当権の設定や贈与も含むため、この記事の不動産会社の集計より大きな数字になります。公式発表が出たら、この記事の数字より公式発表が優先します。

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補足情報

ドバイの住宅の売買は2026年7〜9月期に総額726億ディルハム・約3万4,000件で、前年同期から金額で47%、件数で38%減ったと、不動産コンサルティング会社の集計をもとに現地紙が報じました。完成前の物件(オフプラン)が金額の65%・件数の72%を占めます。別の不動産会社の集計では、中古の売買は4〜6月期より金額で24%増えました。複数の報道をまとめたもので、土地局の公式発表は未確認です。

出典・参考

  1. The National「Dubai home sale transactions fall in third quarter amid regional uncertainty」(2026年10月7日。不動産コンサルティング会社 Cavendish Maxwell の集計と S&P グローバル・レーティングの分析を報道)(2026-10-09 参照)
  2. Zawya「Dubai real estate transactions reach AED 90.62bln in Q3 as off-plan remains the largest residential segment」(不動産会社 Springfield Properties の発表文の転載)(2026-10-09 参照)
  3. Dubai Land Department「Dubai's real estate transactions surge 31% to reach AED 252 billion in Q1 2026」(2026年4月9日。土地局の1〜3月期の公式発表。7〜9月期の公式発表は2026年10月9日時点で見当たらず)(2026-10-09 参照)