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ニュースタイ

タイの住宅取引は増加、新規供給は減少(2026年上期)

執筆 編集部

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タイの政府住宅銀行(GHバンク)の調査機関である不動産情報センター(REIC)は2026年9月30日、2026年4〜6月期と上期(1〜6月)の全国の住宅市場の集計を公表しました。需要の側(移転登記・住宅ローン)は前年同期より増え、供給の側(分譲許可・建築許可)は減るという組み合わせです。4〜6月期の住宅の移転登記は全国で9万5,082戸(前年同期比22.9%増)、うちコンドは3万2,204戸(37.9%増)でした。一方で、コンドの建築許可は約7,649戸と前年同期の半分以下(54.5%減)に落ちています。

発表の内容

需要の側:移転登記と住宅ローン

項目2026年4〜6月期前年同期比2026年上期前年同期比
住宅の移転登記(戸数)9万5,082戸22.9%増16万7,665戸17.6%増
同(金額)2,426億5,700万バーツ15.5%増4,298億3,900万バーツ9.8%増
うち低層住宅(戸建て・タウンハウス等)の戸数6万2,878戸16.5%増11万1,624戸14.6%増
うちコンドの戸数3万2,204戸37.9%増5万6,041戸24.1%増
うちコンドの金額739億8,600万バーツ38.6%増1,304億800万バーツ19.3%増
新規の個人向け住宅ローン1,677億5,800万バーツ18.4%増2,893億1,500万バーツ12.2%増

移転登記は土地局(Department of Lands)で名義が変わった取引を数えたもので、新築と中古の両方を含みます。2025年は四半期ごとの前年比がマイナスが続いていましたが、2026年1〜3月期に11.2%増に転じ、4〜6月期は22.9%増と伸びが大きくなりました。

上期の移転登記を価格帯別に見る

価格帯低層住宅(戸)コンド(戸)合計(戸)合計の前年同期比
100万バーツ以下2万6,9331万7,0284万3,96121.4%増
100万超〜200万バーツ3万2,2121万6,4264万8,63817.8%増
200万超〜300万バーツ2万5,3731万9973万6,37021.1%増
300万超〜500万バーツ1万7,1407,3622万4,50217.6%増
500万超〜750万バーツ5,8552,4168,2718.1%増
750万超〜1,000万バーツ1,6357132,34812.2%減
1,000万バーツ超2,4761,0993,5758.6%減
合計11万1,6245万6,04116万7,66517.6%増

増えたのは750万バーツ以下の価格帯で、750万バーツを超える価格帯は戸数・金額とも前年を下回りました。コンドに限ると、100万バーツ以下が戸数で33.0%増と最も伸び、1,000万バーツ超も9.8%増でしたが、750万超〜1,000万バーツは0.6%減でした。

供給の側:分譲許可と建築許可

項目2026年4〜6月期前年同期比2026年上期前年同期比
宅地の分譲許可(戸数)6,196戸34.6%減1万2,141戸39.7%減
住宅の建築許可(戸数、推計)約6万2,362戸4.0%減約13万4,220戸10.6%増
うち低層住宅約5万4,713戸13.7%増約11万504戸14.3%増
うちコンド約7,649戸54.5%減約2万3,716戸3.8%減

分譲許可は戸建てやタウンハウスの開発に先立って土地を区画する許可で、新しい供給の先行指標です。4〜6月期の分譲許可はバンコク首都圏で3,521戸(32.2%減)、東部で894戸(40.8%減)と、中部と南部を除くほぼすべての地域で減りました。上期の建築許可を地域別に見ると、バンコク首都圏だけが減少(3万2,217戸、1.8%減。うちコンドは1万5,362戸で10.5%減)で、他の地域は増えています。

投資家にとっての意味(編集部)

  • 移転登記の増加は、国内の住宅ローンの利用者の動きを強く反映しています。REICは8月27日の公表で、上期の増加の主な要因として移転登記と抵当権設定の手数料の軽減策と、住宅ローンの貸出比率(LTV)の規制緩和を挙げています。今回の集計でも新規の住宅ローンが18.4%増え、増えた価格帯は750万バーツ以下に集中しています。現金で買うことの多い外国人の需要とは分けて読む必要があります。外国人の登記だけを集計した統計はタイの「外国人のコンド移転登記」の統計の読み方で扱っています。
  • コンドの新しい供給が絞られています。4〜6月期のコンドの建築許可は約7,649戸で、2025年の各四半期(約7,800〜1万7,300戸)を大きく下回ります。開発会社が在庫を減らしている局面で、今ある売れ残りの消化が進む一方、2〜3年後に完成する部屋は少なくなります。バンコク首都圏の売れ残りと売り切るまでの月数はバンコク首都圏のコンド販売、2026年4〜6月期は前年同期比19.5%増を参照してください。
  • 登記が増えることと、価格や家賃が上がることは別です。この統計は戸数と金額を数えたもので、同じ条件の部屋の価格の変化は示しません。750万バーツ超の価格帯の登記は減っており、外国人が買うことの多い価格帯で取引が増えているとは言えません。中古を検討する人は、同じ建物の成約事例と中古コンドの見方で確かめてください。

出典

  • REIC「สถานการณ์ตลาดที่อยู่อาศัยทั่วประเทศ ไตรมาส 2 ปี 2569 และครึ่งแรกปี 2569」(2026年9月30日公表、プレスリリースNo.295とPDF)
  • REIC「REIC ชี้ตลาดที่อยู่อาศัยครึ่งแรกปี 69 ได้แรงส่งมาตรการรัฐหนุนหน่วยโอนกรรมสิทธิ์ฯ พุ่ง 17.6%」(2026年8月27日)
  • 関連記事:タイのコンドミニアム購入ガイド、タイの外国人のコンド移転登記の統計の読み方

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補足情報

タイの政府系住宅銀行の調査機関、不動産情報センター(REIC)が2026年9月30日に公表した、2026年4〜6月期と上期の全国の住宅市場の集計の要約です。需要の側では住宅の移転登記が9万5,082戸(前年同期比22.9%増)・2,426億5,700万バーツ(15.5%増)、新規の住宅ローンが1,677億5,800万バーツ(18.4%増)。供給の側では宅地の分譲許可が6,196戸(34.6%減)、住宅の建築許可が約6万2,362戸(4.0%減)で、うちコンドは約7,649戸(54.5%減)でした。価格帯別の表と、コンドを検討する人にとっての意味を添えます。

出典・参考

  1. ศูนย์ข้อมูลอสังหาริมทรัพย์(不動産情報センター、REIC)「สถานการณ์ตลาดที่อยู่อาศัยทั่วประเทศ ไตรมาส 2 ปี 2569 และครึ่งแรกปี 2569」(2026年9月30日公表のプレスリリースPDF、9ページ。分譲許可・建築許可・移転登記・住宅ローンの表と図)(2026-10-01 参照)
  2. REIC プレスリリース掲載ページ(No.295、2026年9月30日)(2026-10-01 参照)
  3. REIC プレスリリース一覧(公表日の確認に使用)(2026-10-01 参照)
  4. REIC「REIC ชี้ตลาดที่อยู่อาศัยครึ่งแรกปี 69 ได้แรงส่งมาตรการรัฐหนุนหน่วยโอนกรรมสิทธิ์ฯ พุ่ง 17.6%」(2026年8月27日。上期の移転登記の増加の要因として手数料の軽減策とLTV規制の緩和を挙げた公表。背景の確認に使用)(2026-10-01 参照)