本文へスキップ
Q&A

海外の部屋が浸水したら?

執筆 編集部

建物模型と資料を広げ、虫眼鏡で情報を確かめる様子のイラスト
目次を開く

最初の1日にすること

日本にいる所有者ができるのは、現地の管理会社を通じて状況をつかみ、記録を残すことです。

  1. 人の安全を確かめる:借り手や家族にけががないか、住み続けられるか
  2. 電気とガスの安全を確かめる:水をかぶった電気の設備は、専門の業者が点検するまで使わないよう、管理会社から借り手に伝えてもらう
  3. 記録を頼む:水が引く前と引いた後の両方を、写真と動画で撮ってもらう。部屋の全体、壁の水の跡の高さ、床、家具・家電(型番と製造番号も)
  4. 保険会社に知らせる:建物の保険、家財の保険、借り手の保険のどれが関わるかを確かめ、早めに連絡する

保険の請求の期限は、契約ごとに決まっています。たとえば米国の洪水保険(NFIP)は、損害の証明(Proof of Loss)と修理の見積もりを、原則として洪水から60日以内、または保険会社が示す期限までに出すよう案内しています。ほかの国の保険も、知らせる期限と必要な書類を契約で確かめてください。

誰が直すかを分ける

区分所有の建物(コンド)では、水をかぶった場所によって、直す人と費用を出す人が変わります。

場所直す人の目安確かめること
地下の駐車場、電気室、ポンプ、エレベーター管理組合(共用部分)修理の費用を積立金から出すか、所有者から一時金を集めるか
部屋の中の床、壁、作り付けの家具所有者建物の保険と所有者の保険の範囲の境目
借り手の家具・私物借り手借り手の家財の保険
所有者が置いた家具・家電所有者家財の保険に入っているか

共用部分の修理は、管理組合の総会や理事会で決まります。一時金が集められる場合は、特別徴収金(スペシャル・アセスメント)の扱いになります。保険の種類の考え方は海外の物件にかけられる保険にあります。

修理の見積もりと業者

水が引いた後は、修理の業者が混み合い、見積もりの額が高くなりやすくなります。管理会社に任せる場合も、次の点を書面で確かめます。

  • 乾かす作業、カビの処理、壊れた物の撤去、内装の修理のように、作業ごとに分けた見積もり
  • 作業の前・途中・後の写真
  • 保険会社が修理の前に現場を見る必要があるか

見積もりの比べ方は修理の見積もりを日本から判断するで詳しく扱っています。

借り手との取り決め

住めない期間が出る場合は、借り手と次のことを書面で決めます。

  • 修理の期間中の家賃(減らすか、止めるか)
  • 一時的に別の場所に移るか、契約を終わらせるか
  • 預り金の扱い(契約を終える場合)

所有者の判断で家賃を請求し続けたり、修理を理由に借り手を急に退去させたりすると、契約や現地の決まりに反することがあります。管理会社を通じて、契約書の条項を確かめてから進めてください。

次の雨季までに見直すこと

一度浸水した建物は、次の雨季にも同じことが起こり得ます。管理組合に、排水ポンプの点検、地下の入り口の止水板、電気室の位置の見直しが話し合われているかを聞きます。国や都市ごとの浸水の起きやすさは、プノンペンの雨季と浸水やホーチミンの浸水と建物で説明しています。

米国の洪水保険(NFIP)の手順は、FEMA の案内(2026年10月6日に確認)によります。ほかの国の保険の期限や必要な書類は、契約によって違います。

よくある質問

保険会社の人が来る前に、片付けを始めてもいいですか?

カビや二次の被害を防ぐための片付けは、早く始めたほうがよい場合があります。そのときは、片付けの前に写真と動画で全体と細部を撮り、捨てる物の一覧を作ります。米国の洪水保険(NFIP)は、じゅうたんや床材などの被害を受けた物の一部を見本として残すよう案内しています。始める前に保険会社に、何を残すべきかを確かめてください。

部屋に住めなくなったら、借り手の家賃はどうなりますか?

契約と現地の決まりによります。住めない期間の家賃を減らす、または契約を終わらせる条項があることが多く、所有者の判断で家賃を請求し続けるのは揉める原因になります。管理会社に契約書の該当する条項を確かめてもらい、借り手と書面で取り決めてください。

相談する

国選びや予算のことから、ご相談ください

「予算に合う国を知りたい」「契約前に何を調べればよいか」など、今気になっていることをお寄せください。編集部が内容を確認し、調べる項目や参考になる記事をメールでご案内します。相談は無料。物件の勧誘は行わず、提携エージェントのご紹介はご希望の場合に限ります。

相談フォームへ
  1. フォームから送信(名前とメールアドレスのみ必須)
  2. 編集部が内容を確認し、メールで返信します
  3. ご希望があれば、提携エージェントへの取り次ぎをご案内します(共有はご本人の希望を確認したうえで)

本サイトはエージェント向け集客支援を事業とする株式会社Sumieが運営しています。ご紹介先から報酬を受けることがありますが、ご相談の内容や判断に影響しないよう運営しています。

補足情報

大雨や洪水で、海外に持っている部屋や建物の地下・1階が水をかぶったときの順番です。人と建物の安全を管理会社に確かめ、修理や片付けの前に写真と動画で記録し、保険会社に早めに知らせます。借り手の家賃と住まい、管理組合の共用部分の修理との分け方も説明します。

出典・参考

  1. FEMA・National Flood Insurance Program「Start a Claim」(米国の洪水保険の請求の始め方)(2026-10-06 参照)
  2. FEMA・National Flood Insurance Program「NFIP Claims Checklist for Policyholders」(2026-10-06 参照)