ハワイの電気料金の推移と島ごとの違い
執筆 編集部

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ハワイ州の経済開発観光局(DBEDT)がまとめる「州統計年鑑(State of Hawaii Data Book)」には、電力会社の報告をもとにした家庭用の電気の平均単価と使用量の表があります。2025年版(2026年公表)の数字で、電気料金の推移と島ごとの違いを見ます。
2025年の家庭用の電気
州全体の家庭用の平均単価は、2025年に1kWhあたり0.415ドルでした。1世帯(1契約)の年間の使用量は5,700kWhです。単価に使用量をかけると、平均的な世帯の電気代は年に約2,370ドル、月に約200ドルになります(編集部の計算。実際の請求は世帯ごとに違います)。
| 島 | 家庭用の契約数(2025年末) | 平均単価(ドル/kWh) | 1契約の年間使用量(kWh) | 年間の電気代の目安(ドル) |
|---|---|---|---|---|
| 州全体 | 449,195 | 0.415 | 5,700 | 約2,370 |
| オアフ島 | 277,005 | 0.405 | 5,618 | 約2,280 |
| ハワイ島 | 79,681 | 0.458 | 5,375 | 約2,460 |
| マウイ島 | 57,921 | 0.416 | 6,127 | 約2,550 |
| カウアイ島 | 30,394 | 0.384 | 6,626 | 約2,540 |
| モロカイ島 | 2,714 | 0.487 | 4,237 | 約2,060 |
| ラナイ島 | 1,480 | 0.506 | 5,473 | 約2,770 |
出典:州統計年鑑2025年版 表17.10。年間の電気代の目安は、平均単価×年間使用量で編集部が計算し、10ドル単位で丸めた。
単価はオアフ島が低く、ハワイ島・モロカイ島・ラナイ島が高めです。カウアイ島は単価が低い一方、使用量が多く、年間の額ではマウイ島とほぼ同じになります。
2013年からの推移
州全体の家庭用の平均単価は、2016年の0.278ドルから2022年の0.439ドルまで上がりました。2025年は0.415ドルで、2022〜2024年より少し下がっています。
| 年 | 平均単価(ドル/kWh) | 1契約の年間使用量(kWh) |
|---|---|---|
| 2013 | 0.369 | 6,163 |
| 2015 | 0.299 | 5,962 |
| 2016 | 0.278 | 5,786 |
| 2019 | 0.326 | 5,969 |
| 2021 | 0.340 | 6,023 |
| 2022 | 0.439 | 5,875 |
| 2023 | 0.434 | 5,684 |
| 2024 | 0.438 | 5,563 |
| 2025 | 0.415 | 5,700 |
出典:州統計年鑑2025年版 表17.09(州全体、家庭用)。表から一部の年を抜き出した。
オアフ島の電力会社(ハワイアン・エレクトリック)の表は1994年からあります。家庭用の平均単価は1994年の0.113ドルから、2008年に0.289ドル、2012年に0.351ドルと上がり、2016年に0.261ドルまで下がった後、2022年に0.435ドル、2025年は0.405ドルでした。1994年の約3.6倍です(表17.13)。
単価が動く理由
州統計年鑑の電源別の表(表17.06)では、2024年の発電量9,161百万kWhのうち、石油による発電が7,054百万kWhで、約77%を占めます(編集部の計算)。太陽光は705百万kWh、風力は663百万kWhでした。石油への依存が大きいため、燃料の価格が電気の単価に表れやすい構造です。
ただし、統計年鑑は単価が上がり下がりした理由を説明していません。ある年の単価の変化を特定の出来事だけで説明することは、この表からはできません。
コンドの電気代を見るときの注意
州統計年鑑の「家庭用」は、部屋ごとにメーターがある契約です。観光客向けのコンドの部屋も含みうる一方、住民が住む建物で建物全体で一括して受電するコンドやアパートは「事業用(other-use)」に数えられています(表17.09の注記)。事業用の平均単価は2025年に州全体で0.338ドル、オアフ島で0.321ドルでした。
このため、コンドの電気代は建物の受電の形で見方が変わります。
| 受電の形 | 電気代の払い方 | 確かめるもの |
|---|---|---|
| 部屋ごとにメーターがあり、電力会社と直接契約 | 所有者か借り手が電力会社に払う | 契約者の名義、借り手に払ってもらうかを賃貸契約で決める |
| 建物で一括して受電 | 管理組合が払い、管理費に含めるか、部屋ごとの子メーターで請求する | 管理組合の予算書の電気代の行、子メーターの有無 |
建物で一括して受電し、電気代が管理費に含まれる場合は、電気の単価が上がると管理費の値上げにつながることがあります(ハワイのコンドの管理費、管理組合の書類の読み方)。
貸すときと買うときの使い方
- 長期で貸す:電気代を借り手が払う契約なら、所有者の収支には直接は入りません。管理費に電気代が含まれる建物では、所有者の負担になります。借り手が家賃と電気代の合計で物件を比べることもあります。
- 短期で貸す:宿泊料金に電気代が含まれるため、所有者の費用になります。エアコンの使い方で月の額が大きく変わるため、過去の請求書で季節ごとの額を見ておきます(ハワイの短期賃貸の規制)。
- 戸建て:太陽光パネルの有無で電気代が大きく変わることがあります。パネルの所有かリースか、契約を引き継げるかを確かめます(ハワイの戸建ての維持費)。
買う前には、売主か管理会社に直近12か月分の電気の請求書を見せてもらうと、季節による変化と、受電の形が分かります。
州統計年鑑の平均単価は、電力会社の家庭向けの収入を販売した電力量で割った値で、燃料費の調整などを含む平均です。料金表の単価とは一致しません。2025年版の表は2026年に公表されたもので、2026年の数字は次の版に載ります。統計年鑑のほかの表から読んだ住宅の数字はハワイ州の統計年鑑2025年版にまとめています。
よくある質問
ハワイのコンドの電気代は、管理費に含まれていますか?
建物によります。建物全体で電力会社と契約し、各戸にメーターがない建物では、電気代が管理費に含まれることがあります。部屋ごとにメーターがあり、所有者か借り手が直接電力会社と契約する建物もあります。管理組合の予算書と、売主の開示書類で確かめてください。
表の平均単価は、請求書の単価と同じですか?
同じではありません。統計年鑑の平均単価は、電力会社の家庭向けの収入を販売した電力量で割った値で、燃料費の調整などを含んだ1kWhあたりの平均です。実際の請求は、基本料金、使った量に応じた料金、燃料費の調整などに分かれ、月や島によって変わります。
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補足情報
ハワイ州の統計年鑑によると、2025年の家庭用の電気の平均単価は州全体で1kWhあたり0.415ドル、1世帯の年間使用量は5,700kWhでした。単価は2022年に0.439ドルまで上がっています。オアフ島は0.405ドル、ハワイ島は0.458ドル。建物で一括して受電するコンドは家庭用ではなく事業用に数えられます。
出典・参考
- Hawaii State Department of Business, Economic Development and Tourism(DBEDT)「The State of Hawaii Data Book 2025」Section 17 Energy and Science の Excel。表17.06(電源別の発電量 2011〜2024年)、表17.09(電気事業者 2013〜2025年)、表17.10(島別 2025年)、表17.13(オアフ島のハワイアン・エレクトリック 1994〜2025年)(2026-10-13 参照)
- DBEDT「The State of Hawaii Data Book」の掲載ページ(2026-10-13 参照)