タイ中央部と西部、住宅販売に地域差
執筆 編集部

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発表の内容
タイの住宅販売は、地域によって異なる動きを示しました。政府系住宅銀行の不動産情報センター(REIC)が2026年10月7日に公表した上期(1〜6月)の調査では、中央部のアユタヤ県・サラブリ県で販売戸数が増加。西部のプラチュアップキリカン県・ペッチャブリー県では減少しました。
県ごとの住宅市場調査であり、タイ全国や外国人の購入だけを集計した数字ではありません。
| 調査対象の県 | 期間中の販売戸数の前年同期比 | 売れ残り戸数 | 集計上の条件 |
|---|---|---|---|
| アユタヤ | 121.9%増 | 7,648戸 | 2026年上期の調査 |
| サラブリ | 80.8%増 | 3,577戸 | 同上 |
| プラチュアップキリカン | 33.26%減 | 2,116戸 | ヴィラを除く |
| ペッチャブリー | 45.6%減 | 2,235戸 | ヴィラを除く |
出典:REICの発表PDF1〜2ページ。販売戸数は原文の「New Sales」、売れ残りは「Remaining Supply」です。
REICは中央部の販売増加について、工業団地の雇用と住宅需要を背景として挙げています。一方、サラブリでは販売が増えても、売れ残り戸数は前年同期比36.4%増でした。販売の伸びだけで在庫の減少を判断することはできません。
西部のコンドの販売
ペッチャブリー県では、ヴィラを除いた集計のうち、コンドの販売戸数が前年同期比81.9%減りました。コンドの売れ残りは889戸、月の吸収率(調査対象の販売用住戸が売れる割合)は0.4%と公表されています。
ホアヒンやチャアム周辺を検討する場合も、県全体の値を特定の海沿いの建物に当てはめないようにします。今回の公表は家賃や入居率の調査ではなく、観光客の増減からコンドの販売状況を説明する資料でもありません。ホアヒンの住宅の見方と併せて、対象となる地域・住宅の種類を分けて読む必要があります。
投資家にとっての意味
以下は編集部の見方です。
- 販売戸数と売れ残りを一緒に見ると、販売が増えた地域でも競合の住宅が増えている場合を見分けられます。
- 西部2県の表はヴィラを除きます。ヴィラの売却や賃貸の見込みには、その種類の実績が別に必要です。
- 外国人の購入動向は、外国人のコンド移転登記統計で確認します。今回の販売調査と、所有者の名義変更を数える登記統計は、対象も取引の時点も異なります。
自分で確かめる方法
REICの掲載ページ No.297からPDFを開きます。タイ暦2569年が西暦2026年、「ครึ่งแรก」が上期です。発表日の10月7日と、調査対象の1〜6月を取り違えないようにします。
1ページ目で中央部の対象が2県であること、2ページ目で西部の県別説明に「วิลล่า」(ヴィラ)の除外条件があることを確認できます。「New Sales」と「Remaining Supply」を別々に見てから、コンドと戸建ての内訳へ進みます。吸収率の読み方は吸収率と在庫月数にあります。
出典と対象範囲
この記事はREICの一次情報の要約です。主な資料は10月7日の発表PDFとその掲載ページで、同じ発表を別々の調査として扱っていません。比較する統計の違いを確認するため、外国人の移転登記の公表ページも参照しました。交通整備を背景とする将来の需要予測は、今回の販売実績と分けています。
本記事は情報提供を目的としています。個別の物件の購入・売却を勧めるものではありません。
よくある質問
県全体の売れ残りから、自分の部屋が売れるまでの期間が分かりますか?
分かりません。調査対象の住宅販売と在庫を示す統計で、個別の中古住戸の売却日数ではありません。建物、価格帯、新築か中古かをそろえた成約実績を別に確かめます。
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補足情報
REICの2026年上期調査では、アユタヤ・サラブリの販売戸数が増える一方、プラチュアップキリカン・ペッチャブリーは減少しました。県別の売れ残りと、ヴィラを除く集計条件を確認します。
出典・参考
- REIC:中央部・西部の住宅市場、2026年上期(10月7日公表、PDF全2ページ)(2026-10-13 参照)
- REIC:上記発表の掲載ページ No.297(公表日・対象期間)(2026-10-13 参照)
- REIC:外国人のコンド移転登記、2026年4〜6月期・上期 No.289(別統計の対象を確認)(2026-10-13 参照)