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ニュースインドネシア(バリ島)

三菱地所がバリ島にアウトレット開業、三井不動産はロンドンの大英図書館再開発に着工:日本の大手の海外案件を個人投資家はどう読むか

2026年7月に三菱地所がバリ島で大型アウトレットモールを開業し、9月には三井不動産がロンドンの大英図書館再開発に着工しました。企業の発表で事実を整理し、大手の商業・オフィス開発と、個人が買う住宅の市場を切り分けて読む視点を説明します。

執筆 編集部

付箋付きの書類ファイルを開き、権利や手続きの資料を確認するイラスト
付箋付きの書類ファイルを開き、権利や手続きの資料を確認するイラスト。テーマを説明する架空のイメージであり、実在の街・物件・書類を示すものではありません / AI生成イラスト

この記事で出てくる言葉

言葉ざっくりいうと
経済特区(KEK)インドネシアで税制や規制の優遇がある指定地域
借地(リース)土地を期間を決めて借りて建物を建てる形
機関投資家・事業会社企業や年金など、大きな資金で不動産を持つ主体
ハクパカイ(使用権)インドネシアで外国人が住宅を持つときの主な権利の形

先に結論

  • 三菱地所2026年7月31日、バリ島の経済特区で約130店舗のアウトレットモールを開業した(会社発表)。
  • 三井不動産2026年9月21日、ロンドンの大英図書館の敷地で、オフィス・研究施設・図書館の複合開発に着工した(報道。計画は2025年3月の会社発表)。
  • どちらも商業施設やオフィスの開発で、個人が買う住宅とは市場が違う。「大手が入った国や都市だから、住宅も買い時」とは読めない。
  • 個人にとっての本題は、外国人がその国で何を、どの権利の形で持てるか

何が起きたか:三菱地所(バリ島)

会社の発表による事実です(2026年7月31日時点)。

項目内容
施設Sira Village Grand Outlet Bali
所在バリ州スランガン島「クラクラ・バリ」(経済特区内)。空港から車で約20分
規模敷地約4万7,000㎡、延床約5万2,000㎡、約130店舗
総事業費約145億円
事業主体三菱地所と現地の開発会社が50%ずつ
位置づけジャカルタ近郊の2施設に続く、同社の東南アジアで3つ目のアウトレット

何が起きたか:三井不動産(ロンドン)

項目内容
場所ロンドン中心部、キングス・クロス地区の大英図書館の敷地
用途図書館の拡張、オフィス、ラボ&オフィス、商業
規模地上11階・地下1階、延床約1,040,000sf(約2万9,200坪
総事業費会社の2025年発表では2,000億円超。着工を伝えた報道では約11億ポンド(約2,300億円)
予定2026年着工、2032年完成予定

個人投資家が切り分けて読むこと

1. 市場が違う

大手の案件は商業施設・オフィス・研究施設です。個人が買うのはコンドやヴィラで、買い手・借り手・価格の決まり方が違います。

2. 権利の形が違う

  • 大手は現地の会社との合弁長期の借地という、事業会社に開かれた形で進めます。
  • 個人の外国人がバリ島で持てる形は限られ、ヴィラの多くはリースホールド(期間付きの借地権)使用権です(バリ島のリースホールド契約)。大手が参入したことで、個人の権利の形が変わるわけではありません。

3. 人の流れと住宅は別

商業施設ができると、観光客や雇用が増える可能性はあります。一方で、周辺の住宅の供給、民泊の規制、外国人が買える物件の条件は別に決まります。住宅の判断は、エリアの家賃・稼働・供給のデータで行います(バリ島のエリアの見方)。

4. 「大手が買っている」は判断の根拠にならない

事業会社は、長い期間、大きな資金、現地の協力先を持って案件を選びます。個人とは前提が違い、同じ結論にはなりません。販売の場で大手の案件を引き合いに出されたときは、目の前の物件そのものの書類と数字で確かめます(業者の「実績」の確かめ方)。

次に読む

よくある質問

日本の大手が進出した地域の住宅は値上がりしますか?

商業施設やオフィスの開発が周辺の雇用や人の流れに影響することはありますが、住宅の価格や家賃に波及するかは、住宅の供給や外国人が買える物件の条件など別の要因で決まります。大手の進出だけで住宅の値動きを判断することはできません。

出典・参考

  1. 三菱地所 ニュースリリース「バリ島初の大規模ラグジュアリーアウトレットモール『Sira Village Grand Outlet Bali』開業」(2026年7月31日)(2026-09-23 参照)
  2. 三井不動産 ニュースリリース「大英図書館再開発事業に参画決定」(2025年3月19日)(2026-09-23 参照)
  3. 時事通信「三井不動産、大英図書館を再開発 投資額、欧州で最大」(2026年9月22日)(2026-09-23 参照)

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