本文へスキップ
解説メキシコ

メキシコの共有地(エヒード)の物件に注意

執筆 編集部

財産の引き継ぎや行政手続きを表すイラスト
目次を開く

先に結論

  • 共有地は、集落用地や共同利用地は譲渡できず、区画の権利も同じ共同体の構成員・居住者にしか譲れないのが原則です(農地法)。
  • 区画は、総会の決議と登記の手続きを経て完全所有権に移せば、一般の不動産になります。
  • 契約前に、州の公的登記所に通常の所有地として登記されているかを公証人に確認します。「権利の譲渡」や「占有の証明」だけの取引は避けます。

よくある危うい取引

形何が問題か
区画の権利の譲渡契約を外国人と結ぶ譲れる相手が法律で限られる
占有の証明だけで売る所有の登記がない
完全所有権への移行前の土地で分譲する個別の名義を移せない
「近く手続きが終わる」と説明される終わる見通しは確かでなく、終わるまで権利が不安定

確かめ方

  1. 州の公的登記所の登記簿で、通常の所有地としての登記と所有者を確認。
  2. 土地の履歴(共有地からの移行の時期、国の農地登記所での抹消)を公証人に調べてもらう。
  3. 開発会社が土地をどう取得したか、分譲の許可と区分所有の設定。
  4. 公証人は自分で選ぶ。売主・開発会社の紹介だけに頼らない。

次に読む

この記事で出てくる言葉

言葉ざっくりいうと
エヒード共同体が持つ共有の土地と、その構成員の組織
区画の権利構成員に割り当てられた区画を使う権利
完全所有権(ドミニオ・プレノ)共有地から通常の所有地に移した状態
国の農地登記所(RAN)共有地の権利を記録する国の登記所。州の公的登記所とは別

よくある質問

エヒードの土地でも、完全所有権に移っていれば買えますか?

共同体の総会の決議と国の農地登記所の手続きを経て完全所有権に移り、州の公的登記所に通常の所有地として登記されていれば、一般の不動産として扱われます。登記簿で、通常の所有地として登記されていることを公証人に確認してもらってください。

相談する

メキシコの購入費用や手続きについて、ご相談ください

「予算に合う国を知りたい」「契約前に何を調べればよいか」など、今気になっていることをお寄せください。編集部が内容を確認し、調べる項目や参考になる記事をメールでご案内します。相談は無料。物件の勧誘は行わず、提携エージェントのご紹介はご希望の場合に限ります。

メキシコの購入費用・進め方を相談する
  1. フォームから送信(名前とメールアドレスのみ必須)
  2. 編集部が内容を確認し、メールで返信します
  3. ご希望があれば、提携エージェントへの取り次ぎをご案内します(共有はご本人の希望を確認したうえで)

本サイトはエージェント向け集客支援を事業とする株式会社Sumieが運営しています。ご紹介先から報酬を受けることがありますが、ご相談の内容や判断に影響しないよう運営しています。

補足情報

メキシコには、共同体(エヒード)が持つ共有地があり、農地法で譲渡が厳しく制限されています。共有地の一部は手続きを経て通常の所有地(完全所有権)に移せますが、手続きを経ていない共有地を「権利の譲渡」の形で売る取引が、リゾート地を中心に問題になってきました。法律の仕組みと、契約前の確かめ方を整理します。

出典・参考

  1. メキシコ農地法(Ley Agraria)第64条(集落用地の譲渡禁止)・第74条(共同利用地の譲渡禁止)・第80条(区画の権利の譲渡は同じエヒードの構成員・居住者のみ)・第81条〜第82条(完全所有権への移行)・第84条(優先購入権)(2026-10-01 参照)