委任状(POA)とは:海外不動産の契約・登記・引き渡しを代理人に任せる書類
委任状(Power of Attorney)は、契約や登記など特定の行為を代理人に任せることを証明する書類です。現地に行けない日本人投資家が使いますが、権限の範囲、有効期限、認証(公証・アポスティーユ・領事認証)、代理人の選び方に注意が必要です。
執筆 編集部

定義
**委任状(POA、Power of Attorney)**は、本人が代理人に対し、特定の行為を代わりに行う権限を与えたことを証明する書類です。海外不動産では、売買契約の署名、登記、引き渡し、電気・水道の契約、売却などを、現地に行けない所有者の代わりに行うために使います。
投資家に関係する点
- 権限の範囲を限定する:「この物件の購入に関する行為」など、対象と期間を明記する。包括的な委任は、代理人が勝手に売却・借入できるリスクがある。
- 認証が必要:多くの国で、公証人の認証と、日本の外務省のアポスティーユまたは相手国の領事認証が求められる。国ごとの形式に従う。ドバイでは現地で有効な形式と翻訳が必要。
- 代理人の選び方:業者の担当者を代理人にする場合、利益相反が起きうる。弁護士や第三者を選ぶことも検討する。
- 有効期限と取り消し:期限を切り、目的が終わったら取り消しの手続きをする。
国別の注意
| 国 | 注意 |
|---|---|
| ドバイ(UAE) | UAEで有効な形式・アラビア語訳・認証が必要。土地局での登記に使う |
| タイ | 土地局の所定様式の委任状がある。署名の認証 |
| 米国(ハワイ等) | 州の様式。公証(ノータリー)が必要。エスクロー会社が受け付ける形式を事前確認 |
| フィリピン | 特別委任状(SPA)。領事認証またはアポスティーユ |