公証人(ノータリー/ノタリス)とは:署名の証明から契約の作成まで、国で役割が違う
公証人は、署名が本人のものであることや、文書が正式に作られたことを証明する法律職です。米国のノータリーは署名の証明が中心、インドネシアやフランス法系の国のノタリスは契約書の作成・登記の中心を担います。海外不動産の取引でどこに登場するか、費用の目安を説明します。
執筆 編集部

定義
公証人は、署名の真正や文書の成立を公的に証明する法律職です。役割は国によって大きく違います。
| 系統 | 公証人の役割 | 例 |
|---|---|---|
| 英米法系 | 署名が本人のものであることの証明(ノータリー・パブリック)。契約内容には関与しない | 米国、ハワイ |
| 大陸法系 | 契約書の作成、内容の説明、登記の申請まで担う中心的存在(ノタリス) | インドネシア、フランス、ドイツ、スペイン |
| 日本 | 公証役場の公証人。委任状などの認証 | 海外向け書類の認証で使う |
投資家に関係する点
- 委任状(POA)を海外で使うには、日本の公証人の認証+外務省のアポスティーユ(または領事認証)が必要になることが多い。
- **インドネシア(バリ)**では、ノタリスが契約の作成と土地の権利手続きを担う。買主側で信頼できるノタリスを選ぶ。売主・業者が指定するノタリスだけに頼らない。
- 米国では、エスクローの書類に署名する際にノータリーの立ち会いが必要。海外にいる場合は、米国大使館・領事館や、オンライン公証(州により認められる)を使う。
費用の目安
日本の公証役場での認証は1件数千円〜1万円台、アポスティーユは無料(外務省)。インドネシアのノタリス費用は取引額の1%程度が目安とされることがあるが、事前に見積もりを取る。