海外不動産の為替リスクとは?円安・円高で結果がどう変わるか(計算例つき)
海外不動産は現地通貨で買い、家賃も売却代金も現地通貨で受け取ります。円で見た成績は為替で大きく変わります。購入時と売却時のレート、家賃の受け取り、為替差益の考え方を、簡単な計算例で説明します。
執筆 編集部

この記事で出てくる言葉
| 言葉 | ざっくりいうと |
|---|---|
| 為替リスク | 通貨の交換レートが変わることで、円で見た価値が変わること |
| 円安/円高 | 円安=1ドルが高くなる(例:140円→160円)。円高=安くなる |
| 為替差益・差損 | レートの変化だけで生じる利益・損失 |
短い答え
海外不動産の成績(円)= 現地通貨での成績 × 為替の変化。この2つは別々に動きます。現地通貨で利益が出ても、円高になれば円では損になることがあり、逆もあります。
計算例(説明のための仮の数字)
米ドル建ての物件を10万ドルで買い、5年後に10万ドルで売った(ドルでは損益ゼロ)とします。
| 為替 | 購入時 | 売却時 | 円での結果 |
|---|---|---|---|
| 円安が進んだ | 1ドル=140円(1,400万円) | 1ドル=160円(1,600万円) | +200万円(為替差益) |
| 円高になった | 1ドル=160円(1,600万円) | 1ドル=140円(1,400万円) | −200万円(為替差損) |
不動産としては何も変わっていないのに、為替だけで±200万円が動きます。家賃も同じで、毎月の家賃を円に直すと、レートで受取額が変わります。
考え方
- 購入時のレートを記録し、売却時に「ドルでいくら」「円でいくら」を分けて把握する。
- 円高に耐えられるかを先に確認する。1〜2割の円高で、ローン返済や生活に支障が出る計画は危険。
- 家賃を現地で使う予定(将来住む、現地で再投資)なら、為替の影響は小さくなる。
- 為替差益・差損は、日本の税金の計算にも影響する(売却時の譲渡所得は円換算で計算。税金 総まとめ)。
注意点
- 「今は円安だから海外資産を持つべき」「円高になるまで待つべき」のどちらも、為替の予測を前提にしています。予測は当たりません。
- ドル固定の通貨(ドバイのAED)はドル円で考え、現地通貨(タイバーツ、フィリピンペソなど)はその通貨の対円レートで考えます。
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よくある質問
円安のときに買うと損ですか?
一概には言えません。円安で買えば円建ての取得額は大きくなりますが、その後さらに円安が進めば円換算の資産額は増えます。逆に円高になれば減ります。将来の為替は誰にも分からないので、円高になっても耐えられる資金計画かどうかで判断します。
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