本文へスキップ
解説アメリカ本土

アメリカの賃貸物件の保険(ランドロード保険):自宅用との違い、DP-3、家賃の損失、賠償、洪水は別契約

アメリカで物件を貸すときは、自分が住む家の保険(HO-3)ではなく、賃貸用の保険(ランドロード保険、DP-3など)をかけます。補償の範囲、家賃の損失の補償、賠償責任、空室の条件、洪水・地震が別契約であること、LLCで持つ場合の名義、借主に保険を求める方法を整理します。

執筆 編集部

雨の中の住宅と雨どい・排水路を描いた建物リスクのイラスト
雨の中の住宅と雨どい・排水路を描いた建物リスク。テーマを説明する架空のイメージであり、実在の街・物件・書類を示すものではありません / AI生成イラスト

この記事で出てくる言葉

言葉ざっくりいうと
ランドロード保険貸している物件向けの保険の総称
DP-3賃貸用の戸建て・小規模集合住宅の代表的な保険の形
HO-3 / HO-6自分が住む戸建て/コンドの保険
家賃の損失補償(Loss of Rent)事故で貸せない期間の家賃を補う補償
アンブレラ保険賠償責任の上限を上乗せする保険
NFIP連邦の洪水保険制度

先に結論

  • 貸す物件には**賃貸用の保険(DP-3など)**をかける。自宅用の保険では、貸している間の事故が補償されない可能性がある。
  • 見るのは建物・家賃の損失・賠償責任の3つ。家財は借主が自分の保険(レンターズ保険)でかける。
  • 洪水と地震は通常の保険に含まれない。洪水の危険がある地域は別契約。
  • 空室が長く続くと補償が縮む条件がある。入れ替えの期間に注意する。

自宅用と賃貸用の違い

項目自宅用(HO-3)賃貸用(DP-3)
前提所有者が住む他人に貸す
家財所有者の家財を補償所有者の家財は限定的(家具付きなら確認)
家賃の損失対象外補償を付けられる
賠償責任含む付ける(金額を選ぶ)
保険料低め高め(15〜25%程度高いことが多い)

補償を組むときの確認

  1. 建物の再調達価額(同じものを建て直す費用)でかけているか。
  2. 家賃の損失補償の期間(例:12か月)と上限。
  3. 賠償責任の金額。入居者や訪問者のけがの訴訟に備える。上乗せにアンブレラ保険。
  4. 空室の条件。多くの保険で、60日などを超えて空室が続くと、水漏れ・破損などの補償が縮む。
  5. 免責金額。高くすれば保険料は下がるが、小さな事故は自己負担。
  6. **洪水・地震・風災(ハリケーン)**が含まれるか、別契約か、免責は何%か。

洪水保険

  • 洪水は通常の保険の対象外。FEMAの洪水リスク地図で高リスク区域にあり、ローンを使う場合は加入が求められる。
  • 連邦の制度(NFIP)と民間の洪水保険がある。NFIPは加入から補償開始まで30日の待機期間がある。
  • フロリダ・テキサスの沿岸部などは保険料が高く、利回りに影響する。

LLCで持つ場合

  • 保険の名義(被保険者)をLLCにする。個人名義の保険のままだと、請求時に問題になることがある。
  • 所有者個人も追加の被保険者にしておくと、訴訟で個人が名指しされたときに備えられる(LLCで持つとき)。

借主に保険を求める

  • 賃貸契約で、借主に**レンターズ保険(家財・賠償)**の加入を求められる。
  • 借主の過失による火災・水漏れのときに、所有者側の保険の請求を減らせる。
  • 管理会社が加入の確認を代行することが多い(管理会社の仕事)。

次に読む

よくある質問

自分が住む家の保険のままで貸してもいいですか?

自宅用の保険(HO-3)は所有者が住むことを前提にしているため、貸している間の事故が補償されない可能性があります。貸すときは賃貸用の保険に切り替えることが一般的です。保険会社に用途を正しく伝えてください。

出典・参考

  1. National Association of Insurance Commissioners — Landlord Insurance(消費者向け)(2026-09-23 参照)
  2. FEMA — National Flood Insurance Program(NFIP)(2026-09-23 参照)

相談する

アメリカ本土の検討で分からないことを、相談で整理できます

検討している国や予算、目的、気になっている費用・リスクをお書きください。業者ではない立場で、確認すべき点と読む順番を整理してお返しします。ご希望があった場合にのみ、提携するエージェントをご紹介します。相談は無料で、物件の勧誘はしません。

アメリカ本土の購入費用・進め方を相談する
  1. フォームから送信(名前とメールアドレスのみ必須)
  2. 編集部が内容を確認し、メールで返信します
  3. ご希望があれば、提携エージェントへの取り次ぎをご案内します(共有はご本人の希望を確認したうえで)

本サイトはエージェント向け集客支援を事業とする CROSSLAND が運営しています。ご紹介先から報酬を受けることがありますが、ご相談の内容や判断に影響しないよう運営しています。