本文へスキップ
ニュースマレーシア

マレーシアの7〜9月期GDP速報、5.3%増

執筆 編集部

建物模型と資料を広げ、虫眼鏡で情報を確かめる様子のイラスト
目次を開く

7〜9月期の成長率

マレーシア統計局(DOSM)は10月16日、2026年7〜9月期の実質GDPが前年同期比5.3%増との速報値を公表しました。実質GDPは、国内で生み出した付加価値から物価変動の影響を除いた指標です。4〜6月期の6.0%増より伸びは小さくなりましたが、前年の同じ時期を上回っています。

製造業の伸びが拡大する一方、鉱業・採石業は減少しました。全国の景気が、すべての産業や住宅地で同じ方向に動いているわけではありません。

部門2026年4〜6月期2026年7〜9月期・速報
GDP全体6.0%増5.3%増
サービス5.9%増5.4%増
製造業7.3%増7.5%増
建設6.5%増6.0%増
農業3.7%減1.3%増
鉱業・採石業9.2%増4.9%減

出典:DOSM発表文の表1。いずれも実質の前年同期比です。4〜6月期と7〜9月期のGDPを直接比べた増減率ではありません。

建設の伸びを支えた部門

DOSMは、建設の伸びを支えたのは非住宅建設と専門工事だと説明しています。非住宅ではデータセンターの工事に言及しています。これを「コンドの建設が6.0%増えた」と読み替えることはできません。

また、GDPが測る付加価値と、工事を実施した金額、完成した住宅の戸数は異なります。住宅建設統計の読み方で扱う工事額も、GDPの建設部門へ足し合わせる数字ではありません。

製造業では電気・電子・光学製品などの輸出向け産業、サービスでは卸売・小売、情報通信、金融・保険が伸びを支えました。鉱業の減少には原油・コンデンセート(天然ガスとともに産出する液状の炭化水素)の生産減少が影響しています。

速報値と改定値

今回は、四半期のすべての資料がそろう前の「Advance estimates」です。11月18日に、より詳しい「Preliminary GDP」が公表される予定です。後者も確定値という意味ではありません。

同じ発表文の表2では、4〜6月期のGDP成長率は速報の5.8%から、その後の6.0%へ変わっています。今回の5.3%も後の公表で改定される可能性があります。

成長率を比べるときは、古い速報の記事にある値と最新の改定値を混ぜないようにします。本記事の比較表は、10月16日の発表文に掲載された値にそろえています。

住宅を検討するときの使い方

以下は編集部の見方です。全国GDPは、借り手の勤務先や地域の産業を調べる背景資料になります。ただし、工業団地で働く人数、通勤先、会社の住宅手当、地区別の成約家賃はこの発表では分かりません。

製造業の動きは8月の鉱工業生産とも読み合わせられますが、生産量の指数とGDPの付加価値は対象が異なります。住宅の募集条件を決める際は、同じ地区・寝室数・家具条件での契約実績を別に確認します。

公表資料の確かめ方

DOSMの「Advance Gross Domestic Product Estimates Third Quarter 2026」から発表文を開くと、表1に部門別の前年同期比、表2に速報とその後の値の比較があります。「AE」が速報値です。

次回の確認では、公表予定表の11月18日「Gross Domestic Product Third Quarter 2026」を見ます。日程は変更される場合があります。

推計方法

本記事はDOSMの一次資料の要約です。報告書の技術注記によると、製造業は四半期の最初の2か月の調査資料と、3か月目の貿易暫定資料などを用います。建設も縮小した標本による調査などを利用しており、四半期終了時点の全事業を集計し終えた値ではありません。実質値の価格基準は2015年です。

本記事は情報提供を目的としています。個別の物件の購入・売却を勧めるものではありません。

よくある質問

建設部門が6.0%増なら住宅の完成戸数も増えていますか?

GDPの建設部門は住宅の完成戸数ではありません。今回の発表は非住宅建設と専門工事が伸びを支えたとしています。住宅供給は別の統計で確かめます。

相談する

マレーシアの購入費用や手続きについて、ご相談ください

「予算に合う国を知りたい」「契約前に何を調べればよいか」など、今気になっていることをお寄せください。編集部が内容を確認し、調べる項目や参考になる記事をメールでご案内します。相談は無料。物件の勧誘は行わず、提携エージェントのご紹介はご希望の場合に限ります。

マレーシアの購入費用・進め方を相談する
  1. フォームから送信(名前とメールアドレスのみ必須)
  2. 編集部が内容を確認し、メールで返信します
  3. ご希望があれば、提携エージェントへの取り次ぎをご案内します(共有はご本人の希望を確認したうえで)

本サイトはエージェント向け集客支援を事業とする株式会社Sumieが運営しています。ご紹介先から報酬を受けることがありますが、ご相談の内容や判断に影響しないよう運営しています。

補足情報

2026年7〜9月期のマレーシア実質GDPは前年同期比5.3%増の速報値。製造業は伸びが拡大し、鉱業は減少しました。建設部門の成長と住宅供給の戸数は別の指標です。

出典・参考

  1. DOSM:Advance GDP Estimates, Third Quarter 2026、10月16日発表文・表1と表2(2026-10-17 参照)
  2. DOSM:同報告書、Summary of Findings・Technical Notes(2026-10-17 参照)
  3. DOSM:2026年11月の公表予定(2026-10-17 参照)