マレーシアの国内旅行、宿泊客と支出の動き
執筆 編集部

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宿泊を伴う旅行の増加
マレーシア統計局(DOSM)が9月23日に公表した国内旅行調査では、2026年4〜6月の宿泊を伴う旅行者は2,960万人で、前年同期比7.9%増でした。訪問者全体の伸び率4.3%を上回っています。
ただし、国内訪問者7,690万人を、ホテルや短期貸し住宅に泊まった人数とは読めません。公表資料は、少なくとも1泊する旅行者をTouristsとして別に示しています。住宅の宿泊需要を見るなら、まずこの対象の違いを押さえます。
人数と支出の比較
全国の国内旅行を対象とする公表値です。前年比は前年の4〜6月との比較、前期比は2026年1〜3月との比較になります。
| 項目 | 2025年4〜6月 | 2026年4〜6月 | 前年同期比 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 国内訪問者全体 | 7,380万人 | 7,690万人 | 4.3%増 | 3.0%増 |
| 宿泊を伴う旅行者 | 2,740万人 | 2,960万人 | 7.9%増 | 7.8%増 |
| 国内旅行支出 | 292億リンギ | 328億リンギ | 12.3%増 | 3.6%減 |
出典:DOSMの9月23日公表資料。人数・金額は公表時に丸められているため、表の値からの再計算と公表増減率が一致しない場合があります。
支出は前年より増えた一方、直前の四半期の340億リンギからは減っています。「旅行消費が増えた」という説明には、どの期間との比較かを添える必要があります。また、宿泊を伴う旅行者は全体の内数であり、二つの人数を足しません。
住宅の予約数とは異なる理由
旅行の主な目的は親族・友人訪問が44.1%、買い物が21.6%、休暇が13.0%でした。親族訪問を目的とする人がすべて親族宅に泊まるとも、すべて有料施設を使うとも、この目的別集計からは判断できません。
旅行支出も宿泊料だけではありません。2025年の州別調査では、買い物、飲食、燃料などを分けています。同資料の全国の平均滞在泊数2.56泊は2025年の値です。今回の2026年4〜6月の人数へ掛けても、同期間の宿泊延べ泊数にはなりません。
以下は編集部の見方です。短期貸しの収支に使うなら、全国の旅行者数より範囲を絞った記録が必要になります。
| 確かめる資料 | 見る点 |
|---|---|
| 州別・同じ期間の旅行統計 | どの州で、どの目的の旅行が増えたか |
| 同地区の宿泊施設の記録 | 宿泊先の種類、販売可能な客室数、実際に売れた室泊数 |
| 対象住宅の管理報告 | 予約泊数、取消し、所有者利用、清掃・修理による販売停止 |
観光の宿泊需要と、勤務・通学のための賃貸需要は別です。ペナンの借り手と賃貸の慣習でも、利用目的で部屋の条件が変わる点を扱っています。募集条件の確認にはマレーシアの物件を貸すときを参照してください。旅行者数の増加は、建物で短期貸しが可能かを示す情報でもありません。
公表資料の確かめ方
DOSMの国内旅行調査ページで対象四半期と公表日を確認し、Press Statementを開きます。VisitorsとTourists、前年同期比と前期比を分けて記録します。州別資料を併用する際も、年間値か四半期値かをそろえます。
本記事は9月23日公表資料の要約であり、10月18日の新規発表ではありません。全国の人数・支出は発表PDF、州別資料の項目と滞在泊数は2025年の公式公表概要で確認しました。対象住宅の稼働率や家賃の上昇率は推計していません。参照日は2026年10月18日です。
本記事は情報提供を目的としています。
よくある質問
訪問者が増えれば、短期貸し住宅の稼働率も上がりますか?
この統計だけでは分かりません。訪問者全体と宿泊を伴う旅行者は異なり、宿泊先の種類や客室供給数も必要です。全国の人数を個別住宅の予約数に置き換えないようにします。
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補足情報
2026年4〜6月の国内旅行では、宿泊を伴う旅行者が前年同期比7.9%増加しました。訪問者全体、旅行支出、州別の年間統計を分け、住宅の宿泊需要へ読み替える際の注意点を説明します。
出典・参考
- DOSM:2026年第2四半期の国内旅行調査、公表概要(2026-10-18 参照)
- DOSM:2026年9月23日公表資料、人数・支出・旅行目的(2026-10-18 参照)
- DOSM:2025年の州別国内旅行調査、支出の内訳・平均滞在泊数(2026-10-18 参照)